鹿児島県十島村

十島村について

村の施策

「住民総意による村づくり」を村政運営の基本理念としており、「十島村に住んでよかった」と実感できる村政を築き、「風とおしの良い村」を目指しています。

これまで取り組んできた政策を継続・強化することを基本とし、「安心安全な村づくり」・「交通体系の強化対策」・「産業振興対策」・「定住促進対策」・「教育環境」・「地域防災対策」・「行財政対策」を主要政策として、総合振興計画や地方創生総合戦略の実現に向け取り組んでいきます。

安心安全な村づくり

【十島村が生き生きと輝き住民が誇れる村づくりに努めます】

  1. 外海離島村故の格差の解消において、安心して健康で生活できる、医療体制の充実、遠隔診療、巡回診療、常駐医の確保、介護サービスの充実、子育て支援の充実に取り組みます。
  2. サービスが受けられない方への村独自の支援策の実施に取り組みます。
  3. 関係機関と連携し、ネットワークの強化を図り、専門職を活用した健康づくりの推進を図ります。
  4. 医師、診療所看護師2名体制を確保し、医療と介護福祉の連携を図ります。各島診療所の巡回診療体制を強化します。
  5. へき地中核病院を核として、遠隔医療支援システムの充実、電子カルテ導入を図ります。
  6. 介護予防や要介護者の支援体制の充実のため、各介護予防拠点施設の支援体制の充実や新たなサービスの創設を進めます
  7. 子育て支援拠点施設の充実、助産師など、マンパワーの確保に努めます。

交通体系の強化対策

【生活航路である定期船の安定維持のため強固に効率的な運航に努めます】

  1. 本村の自治の根幹は、本土との定期航路の安心・安全な運航により今日まで維持されて発展してきました。単なる航路でなく、住民の生命線として、現在の週2便、臨時便年15便を基本として維持し、今後の増便も含めて効率的な運航に努めます。
  2. より強固な航路維持のため、不測の事態にも対応するよう、国・県等の関係機関、民間交通事業者等と広域的な連携が図られる体制づくりに取り組みます。
  3. 安定した定期航路の運航を図るため、港湾施設の整備を順次進め、全島岸壁整備を進めます。
  4. 一日交通圏の確保を推進するため、定期航路増便の国県への働きかけを進めます。

産業振興対策

【基幹産業である農畜産・水産業に力を入れると同時に、観光事業をはじめ村内の諸資源を活かした自立できる職業の確立を目指します】

  1. 担い手の確保及び地域産業を支える人材の育成を柱に里親制度の推進、研修制度の推進、地域の産業組織の強化に取り組みます。
  2. 事業継承の仕組みづくりの推進や地域おこし協力隊などの人材の積極的な活用を図るとともにスマート農業やスマート漁業などによる生産性の向上に取り組みます。
  3. 地理・気候風土に適した、奨励作物の生産性向上、農産物の加工、新商品の開発をハード・ソフト面から支援を行い、「稼ぐ農林水産業」の確立を目指します。
  4. 農道、潅水などの農業基盤の整備を行います。
  5. 本村の基幹産業の畜産業は、自然と共生した、畜産の振興を進めるため、畜産基盤再編総合整備事業を活用し、安全な母牛管理体制と共に、自給飼料の確保と商品性の高い子牛の出荷を目指します。
  6. 体験制度を進め、労働力不足の解消、担い手及び畜産里親の育成、確保に努めます。
  7. 増頭対策を行う農家に対し、指導・支援を積極的に行い、新規就農者に母牛の確保等に対する支援に努めます。
  8. 十島村森林整備計画に基づき、森林の整備を推進し、森林の有する諸機能を発揮させるため、多様な森林整備を進めます。
  9. 竹林改良を促進し、特用林産物の生産の増大及び品質の向上に努めます。
  10. 獲る漁業から付加価値を増大する鮮度保持・出荷技術の習得体制を強化し、民間企業と連携した水産加工技術・商品開発など基幹産業として育成します。
  11. 担い手・新規参入者の育成確保に努め、急速凍結機・製氷機等の水産施設の有効活用・運営を目指します。
  12. 漁船・漁業施設及び機械器具整備のための支援を行い、経営の安定化を支援します。
  13. 宝石サンゴの採取を促進し、その収益により輸送コスト等に対する支援をします。
  14. 地元商店に対する支援策を検討し、住民や旅行者の利便性を高めます。
  15. 生活物資全般に係る船運賃負担の軽減に努めます。
  16. 自然と共生し、人々の癒しの場となるような観光の創出に努めるとともに、観光客に対する「おもてなしの心」が感じ取れる十島ならではの観光における価値観を創りあげます。
  17. 自然と調和した観光施設の整備、体験型観光ツアーの推進を図ります。
  18. 観光ガイドの育成を図り、観光協会の設立を検討します。
  19. 民宿等宿泊施設の後継者育成及び施設の整備を支援します。
  20. 列島マラソン大会に続く、観光・交流イベントを創出します。
  21. 観光カレンダー、その他観光客誘致につながるアイテムを制作し、村の広報宣伝をします。
  22. 定期的に民宿研修を実施します。
  23. 村内在住者や県外ふるさと会、友好島民の増加を図り、定期的交流の場を検討します。
  24. 観光案内板を整備します。

定住促進対策

【地域の社会基盤を維持するためのU・Iターン者対策を積極的に取り組みます】

  1. 人口減少は、地域の社会基盤を維持できない限界集落に繋がり、村の重要課題であります。Uターン・Iターン者対策を積極的に根気強く取り組みます。
  2. 移住者と地元住民が相互に理解し信頼関係を築けるよう継続したアフターフォローを行える体制づくりと、窓口相談所の設置に取り組みます。
  3. 地域おこし協力隊制度を活用して、UIターン者の移住を促進し、任期後の自立に向けて就業者支援制度への移行を図り、定住の促進を図ります。
  4. 移住体験施設の整備と活用を進め、定着率の向上につなげます。
  5. 村営住宅等の充実を図り、定住要件等の基盤整備を図ります。
  6. 友好島民の会に対する情報発信を強化し関係人口づくりの推進、ふるさと回帰フェア等のイベントに積極的に参加し村の定住策の情報発信をします。
  7. 新規就業者支援制度の見直し等も検討します。

教育環境

【15歳の島立を迎えるまでに強い精神力と個性を引き出し、羽ばたけるだけの基礎力を培える教育を目指します】

  1. 心豊かな子供たちの育成と、学校現場でのTV会議システム活用の充実、タブレット端末のアプリ等を十分に活用したICTの利活用を図ります。
  2. ALTを活用し、義務教育学校の英語学習を更に促進します。
  3. 思いやりの心を持ち、相手の立場に立って考えることができる児童生徒の育成に努めます。
  4. ICT教育の学校情報通信ネットワーク環境整備・充実に努めます。
  5. 学校施設環境での教室、特別教室、職員室、給食室等の空調施設の充実を図ります。
  6. 各島学校施設のトイレ改修を実施します。
  7. 教員住宅等の維持補修を定期的に実施します。
  8. 村内体育祭や島間交流イベントを開催することにより、地域間のコミュ二ティ意識形成の充実を図ります。
  9. コミュニティの活動支援の充実・推進を図ります。

地域防災対策

【災害に強い村づくりを推進します】

  1. 避難訓練の実施や地域防災計画の定期的な見直しを行うとともに、広域的防災体制の強化に取り組みます。
  2. 情報連絡機器や避難施設、備蓄物品の充実に取り組みます。

行財政対策

【将来の十島村を見据えた健全で効率化の良い財政運営を推進します】

  1. 多様化する住民ニーズに速やかに対応し、行政サービスとの温度差を解消しながら健全で効率の良い財政運営を進めます。
  2. 防災、生活、観光に関する情報も含めて、ホームページ等を通して情報発信の拡充に取り組みます。
  3. 地域住民への効率的で安定した行政サービスの提供を行い、行政組織の効率化、経費抑制を推進します。
  4. 行政手続きの簡素化、デジタル化を推進し、住民のデジタル活用機会の創出、情報環境の整備を図ります。